Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/aoicanon/urbanlegendarchive.xyz/public_html/wp-content/themes/the-thor/inc/seo/ogp.php on line 117

ポルターガイスト:謎の超常現象

概要

ポルターガイスト現象は、物が勝手に動いたり、物音が鳴り響くなど、見えない力によって物理的な現象が起こる謎の超常現象として知られています。ドイツ語で「騒がしい幽霊」という意味を持つこの現象は、古くから世界各地で報告され、しばしば怪談や都市伝説の中心的な存在となっています。ここでは、代表的なエピソード2例と日本国内での目撃例を紹介しながら、この不可解な現象について探っていきます。

エピソード1: エンフィールド事件

1977年、イギリスのエンフィールドで起こった「エンフィールド・ポルターガイスト事件」は、ポルターガイスト現象の中でも特に有名です。シングルマザーのペギー・ホジソンと彼女の4人の子供たちが住む家で、家具が突然動き出したり、壁にノック音が響くなどの奇怪な現象が頻発しました。

事件が報告されると、英国心霊調査協会のモーリス・グロスとガイ・ライアン・プレイフェアが現地を訪れ、ホジソン一家と共に現象を調査しました。調査中、娘のジャネットが宙に浮かび上がる姿が写真に収められたほか、不可思議な声での会話が録音されるなど、証拠が次々と積み重なっていきます。録音された声は、ジャネットが男性の口調で喋るものや、無数の異なる声で語るものなど多様であり、その内容も非常に奇妙なものでした。

最終的に、現象は2年ほどで収束しましたが、その間に残された証拠と証言は今なお議論の的となっています。現象の一部は作り話だとする懐疑的な意見もある一方で、調査チームはこれが作り話とは考えられないほど多くの現象が起こっていたと主張しています。

エンフィールド事件が実在する論拠

エンフィールド事件の実在性を裏付ける論拠として、以下の点が挙げられます。

  1. 膨大な目撃証言と物理的証拠: エンフィールド事件では、ホジソン一家だけでなく、近隣住民や警察官、ジャーナリスト、超常現象研究家らが現象を目撃し、多くの証言が残されています。家具が突然動く、ノック音が響く、ジャネットが宙に浮かぶ、男性の声で喋るなどの現象が確認されており、その一部は写真や録音として物理的な証拠も存在しています。
  2. 専門家の調査結果: 英国心霊調査協会のモーリス・グロスとガイ・ライアン・プレイフェアは、この現象を数カ月にわたって調査し、詳細な記録を残しました。彼らは事件全体を徹底的に監視し、作り話では説明できない現象が多く起きたと主張しています。
  3. 一致する証言: 現場に訪れた多くの人々の証言が一致しており、ホジソン一家以外の第三者が見聞きしたものも多く存在します。例えば、警察官は自らの目で椅子が突然動くのを目撃し、ジャーナリストは家具が倒れる音を聞き、写真家はジャネットが宙に浮かぶ瞬間を写真に収めました。

エンフィールド事件がなぜ誤認やトリックで片付けられないか

懐疑的な立場からエンフィールド事件を否定する論拠もいくつかありますが、それらがなぜ通用しないのか、具体的な事象と共に解説します。

自然現象と誤認する可能性

論拠: エンフィールド事件の中でも特に問題視された「家具の動き」や「ノック音」は、地震や家屋の劣化による異音、風によるものなど、自然現象で説明可能ではないかと主張する意見があります。

反論:

  • 家具の動き: 家具が突然動く様子は、家族だけでなく、警察官や心霊研究家も目撃しています。警察官が目撃した「椅子が突然動く現象」は、周囲の誰も触れていない状況で起こったもので、自然現象では説明がつかないとされています。
  • ノック音: ノック音は風や建物の劣化で発生する可能性もありますが、エンフィールド事件では特定のリズムや回数で繰り返し聞こえていたため、偶然の異音では説明がつきません。さらに、調査チームが意図的に質問を投げかけると、それに応じてノック音が返ってくるなど、知性を持った存在が反応しているかのような証拠も記録されています。

マジシャンのトリックと誤認する可能性

論拠: ポルターガイスト現象の多くは、巧妙なマジシャンのトリックであるという意見もあります。例えば、糸を使って物を動かす、声を変えて喋るなどのトリックでポルターガイスト現象を装うことが可能です。

反論:

  • 物の移動: 調査チームは物が動く瞬間を監視しており、糸やその他の道具を使用した形跡は見つかりませんでした。例えば、椅子が突然動く現象では、誰も椅子に触れていない状況で確認されています。
  • ジャネットの声: ジャネットが男性の声で喋る現象も、トリックとする意見があります。しかし、専門家による調査で、その声が通常の人間の声帯では出せないほどの音域であることが確認されています。さらに、ジャネットはその声を出し続けると喉の痛みを訴えるため、長時間にわたる偽装は難しいと考えられます。

エピソード2: フィラデルフィアのレディー

1980年代初頭、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアで発生した「フィラデルフィアのレディー」事件も、ポルターガイスト現象の一例として有名です。事件の中心人物は、貧困に苦しむシングルマザーのジュディスとその娘キャサリンでした。彼女たちが住むアパートでは、電球が勝手に外れたり、家具が独りでに移動するなどの現象が頻繁に起きるようになりました。

ジュディスはこの現象に悩まされ、数々の専門家や警察に助けを求めましたが、明確な解決策は見つかりませんでした。調査のために訪れた研究者やジャーナリストも、彼女のアパートで次々と異常現象を目撃しました。中には、キャサリンが部屋の中央で宙に浮く様子を見たという証言もあります。

この事件では、専門家の調査と証言によって多くの証拠が記録されましたが、現象の正体はついに判明しませんでした。ポルターガイスト現象が心霊現象なのか、それとも精神的なストレスから来るものなのか、謎は依然として残っています。

日本国内での目撃例

広島県呉市

広島県呉市のとある民家で1970年代に発生したポルターガイスト現象は、近隣住民も巻き込んだ大騒ぎとなりました。民家に住む家族は、夜中に突然食器が割れる音やドアが開閉する音がするため、警察に通報しました。警察官が訪れた際にも同様の現象が確認され、家族は一時避難を余儀なくされました。

埼玉県川口市

1990年代に埼玉県川口市で報告されたポルターガイスト現象は、同市内の古いアパートで暮らしていた一家で発生しました。冷蔵庫が勝手に開いたり、家具が突然動いたりするなど、日常的に奇妙な現象が起きていました。やがて、家族がアパートを離れると現象は収まり、事件は謎のまま終わりました。

福岡県福岡市

福岡県福岡市で2000年代に報告された事例では、賃貸マンションの一室で家具が激しく揺れるなどの現象が繰り返し発生しました。この現象に悩んだ住人が超常現象の専門家を呼び寄せて調査を依頼しましたが、原因はついにわからないままでした。

総括

ポルターガイスト現象の実在性については、賛否が分かれています。超常現象と考える立場では、膨大な証言と物理的な証拠を根拠にその存在を主張していますが、懐疑的な立場からは自然現象の誤認や人為的な偽装であるとしています。特にエンフィールド事件のように多くの第三者が現象を確認し、膨大な物的証拠が残されている場合、自然現象やトリックでは説明できない謎が多く残ります。

真相はまだ解明されていませんが、この謎に満ちた現象が多くの人々の興味を引き付け、時に恐怖心を掻き立てることは間違いありません。あなたの身近で物が突然動き出したり、奇妙な音が聞こえるようなことがあれば、それはもしかするとポルターガイストの仕業かもしれません。